
ピアノを始める年齢が低年齢化している中で、「3歳に合う教材は?」「どんなアプローチが効果的?」と悩む先生も多いのではないでしょうか?
3歳児はまだ指の力が弱く、楽譜を読むのも難しい時期。
無理なく楽しく学べる教材を選ぶことが大切です。
今回は、ピアノの先生向けに3歳児の導入に適したおすすめ教材をご紹介!
こんな先生におすすめ!
✅ 3歳のピアノレッスン(導入)に適した教材を知りたい
✅ 副教材やワークブックを取り入れたレッスンを考えている
✅ 楽しく学べる教材を探している
記事の後半では、副教材の使い方も説明しています!
目次
3歳児のピアノレッスン、教材選びのポイントとは?

3歳児がピアノを始める際、どんな教材を選ぶかはとても重要です。
固定された教材を使っている教室もありますが、その子に合わせた教材を選んでいる先生も多くいます。
この時期の子どもは、指の力がまだ弱く、楽譜を読む事も難しいため、視覚的に分かりやすく、楽しみながら取り組める教材を選ぶことがポイントになります。
初級教材の定番!「ぴあのどりーむ」の魅力を解説!
ピアノを始めるなら、無理なく楽しく学べる教材選びがとても大切です。
特に3歳児は、楽譜を読むことよりも、音楽を感じたり、鍵盤に触れることに楽しさを見出す時期。
そんな導入期のレッスンにぴったりなのが、「ぴあのどりーむ」です!

「ぴあのどりーむ」(全8巻)は、多くのピアノ講師に選ばれている初級教材です。
スモールステップで無理なく確実に譜読みやリズムの定着できるよう設計されています。
最初は「ド」や「レ」だけを使ったシンプルな曲から始まり、少しずつ音域を広げながら進んでいくため、初めてピアノに触れる子どもでも安心して取り組めます。
またピアノ講師の伴奏があるのも特徴のひとつ。
伴奏を通じて曲の雰囲気を伝えることで、生徒が音楽をより楽しみながら学べるようになっています。
単音の演奏でも、講師の伴奏と組み合わせることで豊かな響きを体験でき、音楽的な感性を育むのにも役立ちます。
また、ふんわりとしたフルカラーの挿絵が使われており、生徒の興味やイメージと結びつくことで、子どもたちが想像力を働かせながら演奏できるのも、この教材の魅力です。
実際に筆者のレッスンでも、初級導入の生徒さんの約8割に「ぴあのどりーむ」を使用しており、イラストを見ながら「この曲はどんな感じかな?」と考える事で、自然と表現力が伸びていく様子が見られます。
スモールステップで無理なく学べる構成

・鍵盤の位置感覚
「ド」や「レ」など少ない音からスタートし、階段的に音域を広げる事で、鍵盤の位置を自然に覚えられます。
・音符と鍵盤の結びつき(読譜力の基礎)
最初は限られた音で進むため、楽譜を見て「この音はどこ?」
と考える時間をしっかり確保でき無理なく読譜の基礎が身につきます。
・リズム感と拍の理解
シンプルなメロディーで、複雑なリズムは3巻終わりまでありませんので、無理なくリズムや拍を定着できます。
「できた!」が増える♪演奏する楽しさと達成感

ピアノを習い始めた子どもにとって、「できた!」と実感できることが、やる気や自信につながる大切なポイントです。
「ぴあのどりーむ」は、一曲の長さが短く、すぐに弾けるようになる曲が多いため、達成感を感じやすい工夫がされています。
また、曲を仕上げるたびに花丸をもらったり、教本が1冊終わったりすることで成長が目に見える形になり、さらに自信へとつながります。
このような小さな成功体験の積み重ねが、「もっと弾きたい!」という気持ちを引き出し、ピアノの楽しさを深めていきます。
さらに、保護者の方が「〇〇ができたね!」と声をかけ、一緒に喜ぶことで、子どもの達成感がより大きなものになります。
共感してもらえることで、ピアノへの意欲も続き、前向きな気持ちでレッスンに取り組めるようになります。
このように、「ぴあのどりーむ」は、子どもの成長をしっかりサポートしながら、無理なく楽しくピアノを続けられるおすすめ教材です。
実際のレッスンでの活用例と生徒の成長の様子
筆者自身も、初級の生徒さんの約8割に「ぴあのどりーむ」を使用しています。
使いやすさはもちろんのこと、イラストや挿絵が生徒の想像力を刺激し、表現力の向上につながるのを実感しています。
レッスンでは、イラストを見ながら「この曲はどんな感じかな?」と問いかけることで、自然と音楽のイメージを膨らませ、豊かな表現力へとつなげています。
教本にも次のように記されています。
❝本書は、初めてピアノを習う子どもたちにできるだけ負担をかけず、やさしいカリキュラム構成で編集されています。それぞれの生徒の能力に応じて教え方を工夫し、子どもたちの音楽的基礎能力をどんどん養ってください❞
このように「ぴあのどりーむ」は、無理なくピアノを学べる優しいカリキュラムで作られています。そのため、筆者のレッスンでは、一人ひとりに合った副教材を組み合わせることで、より効果的に基礎力を養うよう工夫しています。
具体的には、「ぴあのどりーむ」に加えて、バーナムテクニック、五線ノート、譜読ワーク、さらに筆者が作成したオリジナルのプリント教材を活用しています。 こうすることで、それぞれの生徒に合ったアプローチが可能になり、楽しみながら確実に基礎力を伸ばすレッスンが実現できます。
基礎力アップにおすすめ!「ぴあのどりーむ」と一緒に使いたい副教材

「ぴあのどりーむ」は、導入期の子どもたちに無理なく楽しくピアノを学ばせるための工夫が詰まった教材です。
さらに、レッスンをより充実させるために、一人ひとりのレベルや課題に合わせた副教材を取り入れると、より効果的に基礎力を育むことができます。
ここでは、筆者のレッスンで実際に活用しているおすすめの副教材をご紹介します。
指の動きをスムーズに!「バーナムテクニック」で無理なくトレーニング
ピアノは、ただ鍵盤を押すだけでなく、さまざまな表現をする楽器です。「ぴあのどりーむ」では、曲を弾く楽しさを大切にしつつ、技術面のサポートとして「バーナムピアノテクニック」を併用すると、よりスムーズな演奏につながります。
「バーナムピアノテクニック」は、単なる指のトレーニングではなく、音楽的な表現を身につけるためのテクニックを学べる教材です。
短くシンプルな練習曲を通して、自然な手の動きを習得できるのが特長。
さらに、バーナムで身につけた動きは、「ぴあのどりーむ」だけでなく、ツェルニーやブルグミュラーなど、今後取り組むさまざまな練習曲にも活かせる重要な基礎になります。
実際にレッスンで活用している生徒さんからも、「この指の動き、やったことある!」という声がよく聞かれます。バーナムで学んだことが、ほかの曲でも役立っていることに気づき、学びがつながる喜びを実感している様子です。
また、「ここはどう弾いたらいいと思う?」と問いかけると、自らバーナムを開いて「こう弾きたい!」と意見を伝えてくることも。
指の動きだけでなく、自分で考え表現する力が育まれていることを実感します。
「この練習曲は何を目的としているのか?」と意識しながらバーナムを活用することで、練習曲や教本の理解が深まり、より効率的に上達していくことができます。
譜読みをしっかり定着!「書いて覚える徹底‼ 譜読」ワークの活用法
楽譜を見て演奏する力は、ピアノを学ぶ上でとても大切です。そのためには、音符の読み方、リズム、音楽記号の理解が欠かせません。譜読みがスムーズになることで、演奏の幅が広がり、より音楽を楽しめるようになります。
このワークは、本来は「書いて覚える」ことを目的とした教材ですが、レッスンではまず「読むこと」に重点を置いて活用しています。決められた時間内に音符が読めたら、次のステップとして書く宿題を出すようにしており、無理なく譜読みの力をつけていきます。
また、まだドレミを書くことが難しい生徒さんには、読むことだけに集中してもらい、音符に親しんでいくところから始めています。
レッスンでは、「1枚何秒で読めるか?」を測定し、ゲーム感覚で楽しく進められるよう工夫。お家でも時間を計って挑戦してもらうことで、楽しみながら譜読み力を養えます。
「読む→書く」へとステップアップしながら、楽しく譜読みを身につけていきましょう!
もっと楽しく!オリジナルのプリント教材でレッスンを充実
「もっと弾きたい!」「ピアノをスムーズに弾けるようになりたい!」そんな生徒さんの意欲を引き出すために、筆者が作成したオリジナルの教材をレッスンに取り入れています。
この教材は、現役の先生方からアドバイスをいただきながら作成した実践的な内容になっており、導入レベルの生徒さんでも無理なく取り組めるよう工夫されています。(只今、準備中)
すぐにレッスンで活用できる実践的な連弾や教材ばかりです。ぜひ試してみてください♪
まとめ

「ぴあのどりーむ」は、導入期の生徒さんが楽しく無理なくピアノを学べる教材です。
さらに、バーナムピアノテクニックや譜読ワーク、オリジナルのプリント教材を組み合わせることで、指の動きや譜読み力を育てながら、子どもたちが意欲的にレッスンに取り組める環境を作ることができます。
レッスンの中で「できた!」という成功体験を積み重ねることが、自信につながり、ピアノをもっと好きになる大きなきっかけになります。
生徒さん一人ひとりの個性に寄り添いながら、楽しく学べる工夫を取り入れていきたいですね。
ピアノレッスンをより充実させるために、ぜひ今回ご紹介した教材を活用してみてください♪